SPECIAL

INTERVIEW05

五十嵐 卓哉(監督)スペシャルインタビュー

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――今回の劇場版制作にあたって、監督はどんな心構えで挑まれたのでしょうか?
五十嵐 こう言うと誤解を受けそうなのですが、周囲には「本当の『スタードライバー』を見せる」と言っていました(笑)。ある意味、テレビシリーズでやってきたことが、今回の映画のプロローグだと思われるような、それくらいのフィルムにしたい、と。そういう意気込みで制作にあたりました。
――今回、新作パートの舞台が新宿副都心だったりと、テレビシリーズのその後の展開も描かれています。
五十嵐 舞台を新宿にした理由というのはいくつかあって、せっかくロボットアニメを作るのであれば、やっぱり街のなかで大暴れ! みたいな展開がやりたかったんです。でも、テレビではなかなかそういうことが簡単にはできない(笑)。ただ劇場版を作るのであれば、少しでもスペシャルな部分を加えて、みなさんにお届けしたいという気持ちが、僕自身のなかにもスタッフのなかにもあったんです。
――手ごたえはいかがですか?
五十嵐 「スゴい!」と思いました。これぞ、アニメだ! というか。まさか自分がこんな作品を手がける日が来るとは思っていませんでした(笑)。やっぱり、現実にある風景を画面に落とし込むというのは、大変なことなんです。「この通りはどの通りで……」とか「このビルがちょっと邪魔だな」とか。制作中はいつものように大変だったんですけど、こうして完成したフィルムを観ると、スタッフみんなの情熱みたいなものが伝わってくる。テレビシリーズのときもスゴかったなと思うんですけど、今回の劇場版で、さらに大きな情熱、愛情を感じましたね。作品が一番上にあって、それに対して、スタッフのみんなが愛情を持って接してくれていたんだな、と。本当に幸運な作品だったと思います。
――では最後に、これから劇場に足を運んでくれる方たちにメッセージをお願いします。
五十嵐 『スタードライバー』という作品を、存分に堪能できる劇場版になりました。ぜひ劇場まで足を運んでいただいて、お腹いっぱいになって帰っていただけるといいかなと思います。